文化

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旬日記

旬の話題を、分かりやすくお伝えします。

2010年02月08日

「1Q84」の影響で、その他の村上作品も・・




新潮社は村上春樹の小説「1Q84・BOOK3」を4月16日に発売すると発表しました。初版から50万部も出すそうです。昨年発行された「BOOK1」と「BOOK2」は12日間で計100万部を突破し、現在では230万部まで延びています。2009年の年間ベストセラー1位となり、作中に登場したCDや関連書籍まで売れるような社会現象になってしまいました。(写真はクリックすれば大きくなります)



村上春樹の「海辺のカフカ」その2冊ですが、少しだけ内容を紹介します。そこが分かってもらえたら、3冊目にも興味がわくと思いますから。舞台は’84年の東京で、2つのストーリーが交互に描かれる構成は「海辺のカフカ」に似たところがあります。「青豆」という女の殺し屋と、「天吾」という小説家の卵が出てきます。2人は別々の事柄に関わるのですが、どちらも同じカルト教団に結びついていて、徐々に2つの物語は近づいていきます。




村上作品にはスパイスが効いてるというか、シャレたアクセサリーが用意されています。それが美少女であったり、うまい料理だったり、とにかく読む人を引き込んでいきます。「1Q84」は、どちらかと言えば天吾を軸に物語が展開されます。彼はゴーストライターのアルバイトをしていますが、彼に仕事をくれる作家本人も登場し、架空のはずの世界が彼に忍び寄ってきたりと、とにかく飽きさせないストーリーです。




「ねじまき鳥」ほど多くはありませんが、アイスピックを使った殺人など、残虐な描写も少し入っています。読者が立っている地面をぐらつかせるような、自分の日常や拠り所を疑うような恐怖感を抱かせる描写は、村上春樹の得意とするところです。




村上春樹の「アンダーグラウンド」作中には女殺し屋の「青豆」が入信するカルト教団が出てきますが、これはオウム真理教をモチーフにしているようです。地下鉄サリン事件に関して、村上春樹は「アンダーグラウンド」や「約束された場所で」といった作品も書いてますが、「1Q84」の中には似たような事件が起きそうだと予感させるドキドキ感もあります。買おうか、どうしようかと迷っている方は、書店で目次だけでも見て欲しいと思います。章の名前まで魅力的ですから。





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posted by furisukii at 02:10| 文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月19日

清川あさみの「銀河鉄道の夜」を知ってますか?


清川あさみの顔写真

「銀河鉄道の夜」という絵本が発売されたのを記念したトークイベントが、12月20日に青山ブックセンター本店内にあるカルチャーサロン青山で開催されます。(写真はクリックすれば大きくなります)





清川あさみの絵本「人魚姫」の画像清川あさみは、これまでにも「幸せな王子」「人魚姫」などの絵本を出版していますが、「銀河鉄道の夜」はその最新作です。清川は宮沢賢治の作り出した情景を糸やビーズ、クリスタルで彩っています。名作を目で楽しんで欲しいと思います。




山崎ナオコーラの顔写真トークイベントには作家の山崎ナオコーラも参加します。2人が互いの作品について幅広く語る予定です。12月20日(日)の18時から19時30分まで(開場は17時30分から)会場は青山ブックセンター本店内のカルチャーサロン青山。定員は120名で、料金は700円。
お問い合わせ先は青山ブックセンター本店です。(午後10時まで)





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posted by furisukii at 13:48| 文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月15日

「思考の整理学」に注目します



アマゾン書籍部門の売り上げランキング

「思考の整理学」という本が売れています。アマゾンの書籍部門では第1位です。著者は外山滋比古(とやましげひこ)氏で、英文学・家庭教育評論など、幅広く文筆活動をなさっています。彼が’86年に出した「思考の整理学」(ちくま文庫)は、過去3年間で100万部を売上げ、たいへんな話題になっています。(写真はクリックすれば大きくなります)




この本は一言でいえば、外山氏が自分の体験から得た思考のエッセンスを分かりやすく教えてくれる入門書です。’86年に書かれた本なので、インターネットに関して何も書かれていないという古い面もありますが、もちろん今でも通用する部分がたくさんあります。



外山滋比古(とやましげひこ)氏の画像「忘却する努力をせよ」など、驚くようなことが書いてあります。これからは、人間の頭は知識を詰め込む「倉庫」ではなく、新しいものを創り出す「工場」であるべきだ。倉庫の中で行う整理とは、考えをまとめることです。そして、工場で行う整理とは、いらないものを捨てることです。つまり、これからの私たちに求められることは、忘却することだと外山氏は訴えます。詰め込み教育を受けた方にとっては、「忘れていいよ。いや、忘れなさい」というアドバイスは奇妙に聞こえるかもしれません。




また、この本には「とにかく書いてみる」という章があり、「書き進めば進むほど、頭がすっきりしてくる。先が見えてくる。もっとおもしろいのは、あらかじめ考えてもいなかったことが、書いているうちにふと頭に浮かんでくることである。」と、自分の考えを文字にすることを勧めています。



話す人や書くひとは、まず自分の考えを明確にしないといけません。でないと考えが相手に伝わりません。ノートに書いても、ブログを更新しても、それは自由です。考えるばかりでなく、とにかく書いてみる。外山氏の勧める考え方は、ネットが発展途上の現代においても十分通用すると思います。



著者である外山氏の略歴です。’23年 愛知県生まれ。 ’47年 東京文理科大学(今の筑波大学)文学部英文学科卒業 。現在はお茶の水女子大学の名誉教授です。




「思考の整理学」という本なら、楽天で探せます。





思考の整理学

posted by furisukii at 15:26| 文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月19日

ブクログで、ネットに本棚ができます




ブクログというのがあるそうです。



入会するとネット上に自分の本棚が作れます。 気に入った物を紹介したり、他の人の本棚をのぞかせてもらえたり・・。実際に本を買う前に、みんなの書評を参考にしたりできます。 皆さんも入ってみませんか?mixiブクログのコミュもあるので、本好き同志で語り合う場が持てますよ。それから、別の利用法もあります。


最近、本を買う際に迷いが生じてます。 以前この本を購入してるんじゃないだろうかという不安です。 ダブって買ったことが一度あるので、取り越し苦労というわけではありません。 そこで本棚を作成して、所有している本を全部ブクログに登録すれば、 外出先でも確認できて便利だろうと始めたんですが ・・。



量が多すぎて挫折しました。全部は無理だと思い直し、本棚の整理がつく程度にしました。 まだカテゴリは大まかにしか分けてない上に、時間がかかるから、ほんの少し登録したくらいですが、もしよかったらあなたもどうぞ。



ISBNで入力できるので意外に楽です。これから ちょっとずつ更新していきます。 たまにはレビューなんかも書いています。改めて見ると、本のジャンルが偏ってるかもしれません。 読書メーターのほうは、ページ数が定量的に分かるので良いのですが、 いかんせんレビューを書くのが難しいというわけで、 今後は「ブクログ」と「読書メーター」の両方をコラボ活用して読書を続けていきたいと思います。


そう言えば 、最近読書が止まっています。 今月は6冊くらい読めれば良い ほうでしょうか。もう少しがんばらないといけません。






posted by furisukii at 00:00| 文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月16日

日本人の知らない日本語 



日本で暮らす外国人が日本語学校で学ぶ姿を描いたコミックエッセー



『日本人の知らない日本語』が刊行されました。作者は、日本語学校で外国人に日本語を教える海野凪子(なぎこ)さんです。外国人の繰り出す奇問や珍問との格闘が、イラストレーターの蛇蔵(へびぞう)さんの絵でユーモラスに再現されています。




外国人に分かりにくいのは、例えば助数詞です。細くて長いものは「1本」だと教えると、中国人は「ヘビも1本ですね」と言ってきます。正解は「1匹」なんですけどね。中国人はヘビも川も同じように「条」と数えるそうですが、日本人は生物か無生物かで数え方を分けますね。



また、椅子(いす)は「1脚」だと教えると、外国人からは「便器も1脚?」と疑問の声が上がります。正解は「1据(すえ)」です。まぁ、これはめったに使いませんが。




読み方も外国人には難しいようです。「中」は「なか」と読みます。「川」は「かわ」です。しかし、「中川」になると「なかがわ」と読むわけです。日本人にとっては当たり前ですが、外国人にとっては、なぜ「がわ」になるのか分からないそうです。



そこで、「なかかわ」よりも「なかがわ」の方が言いやすいでしょ?と説明すると、「どっちも言いにくいです。」という答えが返ってくる・・・まぁ外国人にとって、日本語の発音は全部難解なのかもしれません。




とにかく、日本人が普段の暮らしの中で見過ごしていることを気づかせてくれる本です。それは外国人の素朴な「?」のお陰です。『日本人の知らない日本語』は、内容が非常に充実していますので、製作側としても大きな力を注いでいることは間違いありません。あまり話題になってはいませんが、作者や出版社側には引き続きがんばってもらいたいと思います。



この本は、テレビでも最近取り上げられるようになってきました。みんな気になっているのでしょう。『日本人の知らない日本語』がこれからますますヒットする前に、予習をしておくことをおすすめします。




この本なら、楽天で探せます。






日本人の知らない日本語

posted by furisukii at 00:00| 文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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