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2009年11月15日

「思考の整理学」に注目します



アマゾン書籍部門の売り上げランキング

「思考の整理学」という本が売れています。アマゾンの書籍部門では第1位です。著者は外山滋比古(とやましげひこ)氏で、英文学・家庭教育評論など、幅広く文筆活動をなさっています。彼が’86年に出した「思考の整理学」(ちくま文庫)は、過去3年間で100万部を売上げ、たいへんな話題になっています。(写真はクリックすれば大きくなります)




この本は一言でいえば、外山氏が自分の体験から得た思考のエッセンスを分かりやすく教えてくれる入門書です。’86年に書かれた本なので、インターネットに関して何も書かれていないという古い面もありますが、もちろん今でも通用する部分がたくさんあります。



外山滋比古(とやましげひこ)氏の画像「忘却する努力をせよ」など、驚くようなことが書いてあります。これからは、人間の頭は知識を詰め込む「倉庫」ではなく、新しいものを創り出す「工場」であるべきだ。倉庫の中で行う整理とは、考えをまとめることです。そして、工場で行う整理とは、いらないものを捨てることです。つまり、これからの私たちに求められることは、忘却することだと外山氏は訴えます。詰め込み教育を受けた方にとっては、「忘れていいよ。いや、忘れなさい」というアドバイスは奇妙に聞こえるかもしれません。




また、この本には「とにかく書いてみる」という章があり、「書き進めば進むほど、頭がすっきりしてくる。先が見えてくる。もっとおもしろいのは、あらかじめ考えてもいなかったことが、書いているうちにふと頭に浮かんでくることである。」と、自分の考えを文字にすることを勧めています。



話す人や書くひとは、まず自分の考えを明確にしないといけません。でないと考えが相手に伝わりません。ノートに書いても、ブログを更新しても、それは自由です。考えるばかりでなく、とにかく書いてみる。外山氏の勧める考え方は、ネットが発展途上の現代においても十分通用すると思います。



著者である外山氏の略歴です。’23年 愛知県生まれ。 ’47年 東京文理科大学(今の筑波大学)文学部英文学科卒業 。現在はお茶の水女子大学の名誉教授です。




「思考の整理学」という本なら、楽天で探せます。





思考の整理学

posted by furisukii at 15:26| 文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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